匠の技

切削

山中で石を切り出す場所を「丁場」といいます。丁場から切り出された石は、加工場に持ち込まれ、ダイヤモンドの付いた巨大な刃で切断されます。この工程が「切削」です。硬い庵治石は、巨大なものになると1面を切削するだけで4時間以上かかります。経験豊富な職人が、石の目やキズを確認しながら、使える部分をなるべく多く残すように刃を入れる場所を見極めています。

自動研磨

6面の立方体に切削した石のうち、大きい物は自動研磨で磨きます。研磨盤を目の粗いものから細かいものへと8段階に自動で換えながら研磨します。自動研磨では広い面積を精度高かく平滑に磨くことができます。鏡面のように磨かれた庵治石は劣化に強く、長い年月の中でもツヤを失うことなく輝き続けます。

手動研磨

自動研磨できない小さなサイズの石は、手動で研磨していきます。角まで欠けることなくなめらかに仕上げるには、磨き方に熟練の技が必要で、気になる部分に赤鉛筆で書き込みを入れながらの作業となります。1面につき、粗い目から細かい目まで研磨盤を6段階に換えながら、隅々まで丁寧に研磨していきます。

手加工・小物加工

蓮華台や水鉢などの細かい部分や小物については、職人がすべて手作業で製作しています。指定されたサイズ通りに製作する精密さと、写真などのイメージだけで製作する創造性の両方が求められます。石に墨(図面)を書き込み、おおまかにカットした後は、コツコツ人の手で仕上げていくため、複雑なものになると10日以上かかることがあります。

手磨き

細かな部分や曲面、小物などは大きな機械で研磨することができません。小さなポリッシャーを使って、少しずつ研磨していきます。鏡面と同じような光沢を出すために、研磨盤の目を粗いものから細かなものまで7段階に換えて、磨きムラが出ないように根気よく作業を続けます。

丸物加工

曲面がメインとなる球体に近いものを加工する工程です。曲面は数値として図面に表しにくく、また加工も難しいため、よりいっそう職人の確かな腕が求められます。機械でカットできる範囲も限られるため、作業の大部分は手作業。美しい球体を目指して丁寧に製作されています。

彫刻

庵治石の風合いは、石仏としても人気です。石仏などの彫刻は、デッサンからはじまり、時間をかけて少しずつ掘っていきます。熟練の職人でも、よりいっそう集中するのが顔を彫る時。一打一打に魂を込めながらの作業です。こうした彫刻の多くは、石の表面を小さく叩く「小叩き仕上げ」が用いられます。小叩き仕上げには庵治石に含まれる雲母をキラキラと輝かせる効果があり、この輝きは何年たっても失われません。

手彫り

墓石は鏡面のような光沢が生まれるまで磨き上げていますが、灯籠や仏塔などでは、ノミを打った跡を残す手彫りの風合いが求められます。この作業ができる職人は日本でも数少なく、県外からも多くの仕事を依頼されています。ノミ打ちは、まさに人の手による作業。石工の気合いを石に込めるように、ノミを打ち込んでいます。

字彫り

①文字の配置や大きさを決める②彫る部分以外を覆うゴムのシートを作る③サンドブラストで彫る、3段階の作業で墓石に文字や家紋などを彫ります。小さく複雑な文字ほど石が欠けやすくなるので、それを防ぐために①や②の工程で文字のバランスを調整して彫りやすくしています。サンドブラストは高圧の風でカーボンの粒子を石に吹きつけ、字などを彫る機械です。粒子の大きさや材質、風圧などを職人が繊細にコントロールして、美しく仕上げています。

施工

お墓の建立に際しても万全のサポートを行っています。なにより大切なのは、墓地や霊園の土壌に合う基礎工事です。地震などへの備えも考慮しながら、頑丈な基礎を築きます。基礎工事が完了したら、墓石を設置します。祈りの心を込めて、最後まで丁寧に設置しています。

  • 工事前
  • 基礎工事
  • 基礎工事
  • 基礎完成
  • 芝台・敷石
  • 耐震ボード
  • 組み立て
  • 組み立て
  • シリコンメチ仕上げ
  • 仕上げ
  • 完成
  • 完成